合格体験記(Nさん)

Nさん(フルタイム・男性・私費留学)

 

・志望動機及びNUSに決めた理由

薬学部(6年制)を卒業後、メーカーの製薬部門で事業開発職として約5年間働きました。仕事では、海外ベンチャーとの提携業務(事業性評価や契約交渉)に従事していたことがきっかけで、自己に不足していたファイナンスや経営全般を体系的に学びたいと思ったことと、もっと多様な国籍やバックグランドを持った人達の価値観に触れたいという思いから海外MBAを志しました。

当初は欧米を含め幅広く進学先を検討していましたが、成長著しいアジアへの興味、私費留学ゆえの経済的な事情から、アジアの学校(シンガポール2校・香港2校)に絞って出願し、NUS・NTU・HKU・CUHK(※)の4校から合格をいただきました。最終的にNUSに決めたのは、学外での機会の多さ(パートタイムやフルタイムインターンの機会とそれを可能にするカリキュラム、テック系・スタートアップ系イベントの豊富さ)に魅力を感じたことが一番の理由です。

(※)NTU:Nanyang Technological University、HKU:University of Hong Kong、CUHK:Chinese University of Hong Kong

 

 

・TOEFL(スコア70→94)

2014年6月の初受験から2017年1月に至るまで長い付き合いでした。目標スコアとして100を目指していましたが、最後まで点数が安定せず、時間の制約により断念しました。私にとって受験プロセスの中で一番苦労したのがTOEFLのスコアメイキングでした。

 

 

・GMAT(スコア560→710)

2016年秋頃から勉強を開始しましたが、年内はTOEFLのスコアメイキングに比重を置いていたため、本腰を入れてGMAT対策に取り組めたのは同年12月以降になってしまいました。初回は公式問題集による対策のみで本番に臨み560(V:17, Q:50)。その後、受験仲間から薦められた濱口塾の教材(問題演習と音声解説)を用いてVerbal対策を行いました。具体的な対策は後述しますが、立て続けに受けた結果は、2回目:スコアキャンセル、3回目:570(V:19, Q:49)。この時点で既に2月頭になってしまい3回目のスコアにて上述の4校に随時出願。その間もVerbal対策は継続し、3月初めに受けた4回目の試験で710(V:40, Q:48)のスコアを獲得。出願校全てにスコア差し替えの連絡を入れてGMATを終了しました。

Verbal対策に関して、濱口塾の教材には単元別と実践問題でかなりの問題量があります。まずは単元別を解いて誤った選択肢のパターンを徹底的に理解し、実践問題では読解スピードの向上に努めました。問題文や選択肢が正確に読み取れるように単語力の補強も並行して行いました。徐々に感触が掴めてきた一方で、2回目、3回目の試験では、本番特有のプレッシャーに抑圧されていたことと、スピードを意識し過ぎて上手くいかなかったと感じています。4回目の試験では、まだあと2回試験を受けるチャンスがあると自分に言い聞かせて開き直り、とにかくリラックスして(IR, AWA, Mathには極力省エネルギーで臨み)、Verbalでもあまりスピードは重視せずに最初の20-25問程度を丁寧に解くことを意識して臨みました。これが本当に功を奏したのかは分かりませんが、最終的に上記のスコアを取ることが出来ました。

 

 

・エッセー対策

できるだけ具体例を盛り込み、読者の方がイメージしやすい内容を書くことを意識しました。英語の文法や表現のチェックはTop Admitというアメリカの添削サービスを使い、別途日本人カウンセラーの方に内容確認をお願いしました。

 

 

・面接対策

想定質問に対する回答を作成し、ボイスレコーダーへの録音やレアジョブでの講師を相手に繰り返し練習しました。また、面接日時が確定した段階で担当面接官の氏名と所属をアドミッションから教えてもらい、想定質問やこちらからの質問を用意するうえで参考にしました(ただし、当日になって担当面接官が変わる場合もあるようなので注意が必要です)。

 

 

・推薦状

会社の直属の上司と、プロボノ活動で所属していたNPOの代表にお願いしました。推薦者へは事前にトピックについて説明し、基本的な方針についてご理解を頂いたうえで作成頂きました。

 

 

・面接

面接はSkypeで2回受けました。1回目は(GMATスコア差し替え後、数日で面接のオファーを受け、その一週間後に実施)、教授とキャリアオフィスの方の計2名による面接を受けました。2回目は(1回目の面接から1-2日後に連絡を受け、その数日後に実施)、入学審査官(ディレクター)1名による面接を受けました。面接時間はいずれも25分程度でした。

1回目の面接では、「Introduce yourself」、「Why MBA?」、「Why Singapore?」、「Future career」などのオーソドックスな内容に加えて、MBA後のキャリアに関する質問(「キャリアを実現するうえで必要な要素3つ」、「そのキャリアを実現するのに足りていない要素は何か?」、「そのキャリアで働くためにどんな経験が活かせるか?」、「そのキャリアをどう実現していくのか?」など)を受けました。私の場合、会社を退職して私費で留学するため、キャリア面での質問を多く受けたのだと思います。面接自体は淡々と進んでいった印象です。

2回目の面接では、1回目の面接と比べるとやや踏み込んだ質問もあり、こちらのレスポンスが見られている印象を受けました。質問としては、「一分間のエレベータピッチをして(何を話してもよい)」、「(日本人で製薬業界出身の合格者は他にもいるが)どう自分を差別化できる?」、「MBA後はどの会社のどんなポジションで働きたいか?(他の候補企業、知り合いの有無)」、「会いたい経営者とその理由(日本、グローバル、アジアそれぞれ)」、「所属企業の事業説明、競合優位性、欠点の説明」などがありました。

 

 

・上記以外の対策

Info sessionへの参加や、日本人アルムナイへのコンタクトを通じて情報収集を行いました。

 

 

・合格の秘訣及び後輩へのアドバイス

反省点になるのですが、早めの対策を行うこと(時間の「量」)だけでなく時間の「質」の確保も重要であると感じています。私の場合は、海外経験は1か月のカナダへの短期留学以外なく、スコアメイキングで苦労することは目に見えていたため、将来の受験を見据えてTOEFLには比較的早いタイミングで取り組み始めました。一方で、時間的な余裕があることを言い訳にだらだらと対策を行ってしまい、本気になるのが遅くなってしまった(結果、他の対策が後手に回ってしまった)ことを反省しています。

また、TOEFLに関して言えば、早い段階で見切りをつけて(かつ志望校を選択して)IELTSへの移行を検討しても良かったのかと思います。人によって向き不向きがあるとも聞くので必ずしもどちらがいいとは言い切れないですが、周囲ではIELTSで受験を乗り切った友人も多かったように思えます。

 

 

・最後に

結果論にはなってしまいますが、ぜひ「最後まで諦めない」でほしいと思います。私のように年明け以降にスコアメイクした例も少なからず耳にしています。受験中は、思うようにスコアが上がらないことに加え、仕事でも多忙な時期やライフイベントなどが重なり、何度か心が折れかけましたが、周囲の方々(特に同じ境遇の経験者である受験仲間や日本人アルムナイ)に支えられて乗り切ることができました。